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世界ハーモニーまれて


遺した者と受け継ぐ者
2022-01-12
こんにちは。
年が変わり、再び皆さんの元気な姿を拝見できて、嬉しく思います。
本年もよろしくお願いいたします。
 
さて、昨年12月19日に行われたクリスマス会では、演奏後の企画のひとつとして、ベートーヴェンの生涯についてお話しました。彼の存在がなければ、今に伝えられているクラシック音楽や、グランドピアノも存在していなかったのではと考えると、ベートーヴェンは音楽史史上最も功績のある作曲家の1人であることが考えられます。
ベートーヴェンはこのような言葉を遺しました。
『人は何か良いものに出会えば感動するものです。しかしそれは芸術家の資格とはなりません。芸術家は火のように燃えており、泣いたりなどしません。』
皆さんはこの言葉に対して、どのような解釈をされるでしょうか?もちろんベートーヴェンも人間である以上、深く悲しんだり、大きく笑ったりしたことでしょう。しかしその感動を野放しにせず、作品の中に投影できる者こそが彼が考える作曲家の姿であったのではないでしょうか。ベートーヴェンの作品は彼の熱く燃える魂そのものであったと言っても過言ではないですね。
 
皆さんとは、過去にはソルフェージュや楽典、そして今回は作曲家について一緒に学びました。
演奏に留まらず様々な分野を学ぶことにより、視野や可能性を広げることができればと願っております。そしていつか、真の音楽の楽しさや美しさを知ってもらえると嬉しいです。
 
講師 増谷